呼吸器内科

呼吸器内科は、呼吸器疾患はもとより、呼吸管理や重症患者の診療を担当します。院長、呼吸器内科部長をはじめ、救急医療や集中治療(重症患者診療)の経験者が多いために,呼吸器内科を専門的に診療するとともに内科全般の診療を担当します。呼吸器内科で多くみられる疾患は、肺癌、気管支喘息、肺炎、慢性閉塞性肺疾患(タバコが原因となる疾患でCOPDとも呼ばれます)等です。
肺癌は、タバコが主な原因になりますがタバコを吸わない人にも発症することがあります。診断では、まず、胸部レントゲン写真やCTを用いて肺の腫瘤を確認し、次に気管支内視鏡で肺の中を観察し、異常組織を採集し、顕微鏡による病理診断と遺伝子診断を実施します。手術が可能な場合は本院の呼吸器外科にて切除を致します。もし、手術が不可能な場合は、分子標的治療、抗癌剤、免疫チェックポイント阻害薬にて内服あるいは注射による治療をしますが、大きな改善が認められることもあります。これらの治療は外来でも実施しています。
気管支喘息は、夜や朝方,運動時に呼吸が急に苦しくなり、ゼーゼー、ヒューヒューと音が聞こえる疾患です。吸入ステロイド薬中心の治療で、ほとんど良好なコントロールが得られています。医師、薬剤師あるいは外来看護師による吸入手技の指導も行い、早期に治療効果が得られるように対応しています。また、喘息教室にて喘息の治療についても説明致します。
肺炎は、肺炎球菌やマイコプラズマ等、病原体が肺で増殖して炎症をおこす疾患です。高齢の患者さんでは口の中の菌が肺に落ち込んで嚥下性肺炎を発症することがあります。適切な全身管理と抗菌薬により2週間前後での退院を目指しています。インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンの接種も積極的に行い予防策をとっています。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、タバコによって肺が壊れ呼吸が苦しくなる疾患です。まず、タバコをやめることが必須です。重症化すると、酸素を24時間連続で吸入しなければなりません(在宅酸素療法)。増悪時の緊急入院には万全の体制を整えています。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に呼吸が止まるために運転中や仕事の途中で睡魔がおそう疾患で、近年注目されています。外来でのスクリーニングあるいは1泊2日の入院検査で的確な診断を行い、治療が必要な方には持続陽圧呼吸療法をおこない、熟睡考えられ仕事の効率が上がることが証明されています。
その他、胸膜炎、気胸、間質性肺炎、塵肺、結核、非結核性抗酸菌症などあらゆる呼吸器疾患ニーズに応じて診療にあたり、また大学病院とも連携して治療いたします。隣接する病院・医院とも連携して地域包括ケアに貢献致します。

スタッフ紹介

部長

廣佐古 進

専門分野 呼吸器内科
一般
専門医・
認定・
所属学会等
・日本内科学会総合内科専門医
・日本呼吸器学会専門医、指導医
・日本集中治療医学会専門医
・日本呼吸療法医学会
・日本呼吸器内視鏡学会
・日本アレルギー学会
・日本救急医学会
・American Thoracic Society
(米国胸部学会)

 

内科担当部長兼
健診センター長

本田 泉

専門分野 呼吸器内科
一般
専門医・
認定・
所属学会等
・日本内科学会認定医
・日本呼吸器学会専門医、指導医
・日本感染症学会ICD
・日本アレルギー学会
・日本肺癌学会
・日本医師会認定産業医

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医長

貞松 智貴

専門分野 呼吸器内科
一般
専門医・
認定・
所属学会等

・日本内科学会
・日本呼吸器学会
・日本内科学会認定内科医

 

医員

前田 祐佳

専門分野 呼吸器内科
一般
専門医・
認定・
所属学会等
・日本呼吸器学会

医員

古賀 奈津子

専門分野 呼吸器内科
一般
専門医・
認定・
所属学会等
・日本内科学会認定医
・日本呼吸器学会