メッセージ


左から、渡邉英夫(MD)、平山史朗(PT)、島袋公史(PT)、今村健二(PT)


本院リハビリテーション科では装具の開発や臨床研究を10数年来続けて来ています。
脳卒中の歩行訓練において経験の浅いセラピストでも適切な装具選定のヒントが得られる役立つ情報を発信して行きます。
また閲覧者からの反応や装具学の進歩に応じ、随時改良を行う事で全国から信頼され、閲覧数の多いサイトに成長させていきます。


脳卒中の下肢装具選定のために

はじめに

1.目的

  ①脳卒中の下肢装具選定の経験が少ないセラピストに適切な装具選定の手がかりを提供する
  ②脳卒中の早期歩行訓練における下肢装具と生活場面で使用する本人用の下肢装具それぞれについて、
   手がかりを提供する
  ③内容は固定されたものではなく、閲覧者からの反応や装具学の進歩に応じた改良を行う
  ④無料で誰でも手軽に利用できる

 

2.注意点

  ①脳卒中の下肢装具選定の経験が少ないセラピストでも利用しやすいように作成した。
   そのため、代表的な症状に対しての手がかりを提供している
  ②選定結果は、望ましいと思われる装具の機能を提示する。同様の機能を持つ装具は多く、
   症状に合わせて選択して頂きたい
  ③実際に装具選定を行う場合は、病態の個人差や地域特性等を加味し、症例ごとに独自の
   検討・判断をお願いしたい ※出てくる装具の写真は提示例である。
  ④提供している選定方法は、当院で実施している選定方法や考え方の提示である

3.用語の説明

  ①SVAと初期背屈角度の区別について
   SVA:装具と履物を装着して起立した場合の下腿の前傾角度
   初期背屈角度:AFOそのものの背屈角度(設定背屈角度)

   詳細は参考文献①の28,29,48頁に記載あり 

  ②プラスチック一体型AFOの撓みについて
   背屈や底屈への撓みの強弱を、rigid, semi-rigid, semi-flexible, flexible と大別している。
   詳細は参考文献①の27頁に記載あり。

4.参考文献

  ①渡邉英夫、平山 史朗、藤﨑 拡憲:脳卒中の下肢装具 第3版. PP.27-29, 47, 48, 69-73, 医学書院, : 2016
  ②東未都美ほか:起立・歩行練習用組立式膝装具の考案. 理学療法ジャーナル, 47 : PP.146-147 , 2013
  ③島袋公史ほか:起立・歩行練習用組立式股装具の考案. 理学療法ジャーナル, 50 : PP.613-615 , 2016

脳卒中の下肢装具選定への道

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