薬剤部

私たち薬剤師はチーム医療の一員として「安心・安全な薬物療法の提供」を目標にしています。 今日、医薬品の開発により、治療薬の有効性と安全性を十分に考慮し、薬物療法を行うことが重要になってきました。 薬の専門職として、医師との協働を図り、医薬品の調整、供給、品質管理や医薬品情報の提供を行っています。

また、患者さん中心の薬学的ケアに取り組んでいます。 そのため薬剤師は各種学会での研究発表、研修会への参加などの自己研鑽をし、全員が生涯研修認定証の修得に努めています。

 

所属職員数

薬剤師12名、調剤助手4名、事務職員3名、

業務紹介

(1)調剤業務

調剤室では処方されたお薬(散剤、錠剤、水剤、外用剤など)を調剤しています。処方せんの内容について、飲み方、飲み合わせ、日数などを複数の薬剤師で確認することにより、調剤ミスを防ぐよう努めています。1回に飲むお薬をひとまとめにするサービス(一包化)も行っています。また、お薬手帳の普及にも取り組んでいます。

(2)注射薬調剤業務

注射薬は薬品によっては同時に混ぜてしまうと、結晶化したり効果が無くなることがあります。この様なことがないように薬学的な目で、注射処方せんの2重チェックを行います。注射剤は飲み薬に比べ効果が直接出やすいため、取扱いについて、医師・看護師に注意を促し、患者さんごとにセットして払い出しています。

(3)IVH(高カロリー輸液)無菌調製と抗がん剤ミキシング

中心静脈へ注射するIVHの調製は感染への注意が必要です。そのため、薬剤師が無菌室に設置されたクリーンベンチ内で無菌調製を行います。また、取扱いが難しい抗がん剤の混注も注射調製室に設置された安全キャビネット内で調製を行います。正しい投与量・速度・投与スケジュールなどを鑑査し、安全な治療を支えます。

(4)持参薬管理業務

予定入院される患者さんには、入院当日の受付にて薬剤師による持参されたお薬の確認を行っています。初めに薬剤師が他院の薬との重複や相互作用の把握することで、入院中の薬物療法を安全に行います。また、普段使用しているお薬に対する不安や質問があればお答え致します。

(5)薬剤管理指導

入院患者さんに、安心してお薬を使用していただくためにお薬の説明を行っています。
また、使用しているお薬の飲み合わせや、年齢・腎機能状態などを精査し、患者さんにあった量をチェックして副作用の回避に努めます。また、指導スキルの向上のため症例検討会を月に一度行っています。

(6)DI業務(Drug information : 医薬品情報)

全ての医療スタッフ及び患者さんに最新のお薬の情報を提供するため医薬品情報収集活動を行っています。当院では特に、医療スタッフが最新の情報を閲覧しやすいように、院内LANを利用した医薬品情報提供システム「Pharmin(ふぁーみん)」を活用しており、院内のどこからでも情報を閲覧できるようになっています。

(7)TDM(Therapeutic drug monitoring : 治療薬物モニタリング)

お薬の体の中での動きを把握して、患者さんそれぞれに応じた個別のお薬の調節を行う業務(TDM)を実践しています。そのためには患者さんのお薬の血中濃度を測定する必要があります。当院では特に、自作のソフトウェア「BMs-Pod」を利用し、多くのお薬に関してTDMを活用して副作用を防ぎ、お薬の効果を最大限に引き出す様に努めています。

認定資格

日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師 3名
日病薬病院薬学認定薬剤師 8名
日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師 1名
日本薬剤師研修センター認定実務実習指導薬剤師 3名
日本薬剤師研修センター漢方薬・生薬認定薬剤師 1名
公認スポーツファーマシスト 1名
日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師 1名

 

 

大牟田天領病院がん化学療法レジメン

 社会保険大牟田天領病院で施行されるがん化学療法レジメンは、抗がん剤安全対策部会で審査、承認されています。 本ページでは、保険薬局薬剤師などを対象に当院でがん化学療法を受ける患者さんの適正な投与管理を目的として レジメンを公開するものです。一般の方への情報提供ではないことをあらかじめご了承ください。
 なお、公開しているレジメンは一般的なものであり、投与量、投与スケジュールは患者さんの状態によって変更さ れる場合が有ります。

 

・Ⅰ. 小細胞肺がん

・Ⅱ. 非小細胞肺がん

・Ⅲ. 食道がん

・Ⅳ. 胃がん

・Ⅴ. 大腸がん

・Ⅵ. 胆道がん

・Ⅶ. 膵がん

・抗がん剤略語一覧